皆さんは、壊れたおもちゃやゲーム機をどうしていますか?多くの人は、そのままゴミとして捨ててしまいます。でも実は、修理しやすい商品なら、もう一度使い続けることができるんです。
例えば、ボタン電池が切れたおもちゃなら、電池を替えるだけで直ります。スマートフォンの画面が割れても、画面だけ交換できるなら、全部捨てずにすみます。このように「直して使う」ことを「修理(しゅうり)」と言いますが、修理しやすい設計なら、大事な商品をもっと長く使えるのです。
修理しやすい商品が増えると、壊れたからといってすぐにゴミになりません。つまり、地球に捨てるゴミの量が減り、地球がきれいに保たれるんです。プラスチックリサイクルが大事だと言われるのは、プラスチックは自然に帰らないから。実は、壊れたプラスチック製品の約70%しかリサイクルされていないという現実があります。だからこそ修理して使い続けることが、ゴミを減らす最も効果的な方法なのです。
新しい商品を作るには、たくさんのエネルギー(※電気やガスなど、何かを動かすために必要な力)が必要です。工場では機械を動かし、原材料(※商品を作るもとになる材料)を運んだり、加工したりします。この時、電気やガスをたくさん使うので、空気も汚れてしまいます。
修理しやすい商品なら、新しいものを作る必要がありません。今ある商品を直して使い続けるから、新しく工場で作る工程が減るんです。結果として、エネルギーの無駄が減り、空気の汚れも少なくなります。
特にプラスチック製の商品は、石油からできています。石油は地球の中から採ったもので、限られた資源です。プラスチックリサイクルも大事ですが、そもそも新しくプラスチックを作らないようにすることも、とても大切なのです。修理という選択肢があれば、この貴重な資源を無駄にしません。実は、新しいプラスチックを1トン作るときと、そのプラスチック製品をリサイクルするときでは、作る方がおよそ3倍のエネルギーを使うんです。だから「修理する」ことは、エネルギー面でもとても優れた選択肢なのです。
修理しやすい商品は、環境だけでなく、私たちの生活にも良い影響があります。まず、修理に出すことで、修理職人さんのお仕事が増えます。これは地域の経済を元気にします。実は、日本では修理の技術を持った職人さんが減っていて、修理職人さんを育てることが大事な課題なのです。
また、修理するための部品(※商品を直すときに必要な小さなパーツ)が手に入りやすい設計なら、自分でも直せる場合があります。例えば、プラスチックのボタンが取れたなら、新しいボタンを付け替えるだけです。直し方を学ぶことで、子どもたちも物を大切にする気持ちが育ちます。自分で修理できた時の達成感は、物への向き合い方も変わるんです。
修理しやすい商品を作ることは、会社にとっても得策です。なぜなら、長く使ってくれるお客さんが増え、信頼が生まれるからです。実際に、世界中の企業が「Right to Repair(修理する権利)」という考え方に注目し、修理しやすい商品開発に力を入れています。プラスチックリサイクルの話題が広がっている今、修理しやすい設計の商品を作ることは、会社が社会に貢献(こうけん)する大事な活動なのです。
つまり、修理しやすい商品は、地球にも、私たちの暮らしにも、そして社会全体にも優しい選択なのです。皆さんも、何か壊れたときは、すぐに捨てるのではなく、まずは修理できるかどうか考えてみてください。その小さな心がけが、地球を守る大きな力になるのです。