刺し子(さしこ)とボロという言葉を聞いたことがありますか?これらは、日本の昔からある素晴らしい文化です。刺し子は、ボロボロになった布の上に糸で幾何学模様(きかがくもよう:三角や四角などを組み合わせた図)を刺して、布を丈夫にする技術のこと。江戸時代の農民たちは、古い着物を何度も修理しながら大切に着ていました。ボロは、古くなった布をつぎはぎして作った衣類や布製品のことです。昔の日本人は、お金がなくても工夫して物を大事に使っていました。捨てるのではなく、新しく生まれ変わらせる。これって、実はプラスチックリサイクルと同じ考え方なんです。捨てるはずの物を別の物に変える。こういう大切な気持ちを、刺し子とボロは教えてくれます。
今、世界中の人たちが環境のことを心配しています。プラスチックリサイクルも大事ですが、そもそも物を大事にする気持ちがもっと大事だと気づき始めたのです。刺し子とボロの文化は、古い布を新しく使う「アップサイクル」という考え方そのもの。アップサイクルとは、捨てる物をそのままリサイクルするのではなく、もっと価値のある新しい物に変えることです。プラスチックのペットボトルを回収してフリースに変えるのも、アップサイクルの一種ですね。今、ファッションデザイナーたちが刺し子の技術を使ってバッグや洋服を作っています。昔のボロの布も、現代アートの材料として使われています。YouTubeなどでも、古い服を刺し子でリメイク(作り直し)する動画が人気です。昔の知恵が、今のデザイナーたちをインスピレーション(ひらめき)させているんですね。実は、プラスチックも刺し子やボロと同じように、工夫次第で何度も生まれ変わることができるのです。
刺し子とボロの文化から学べることは、「物を大事にすること」です。服が破れたら、すぐ捨てるのではなく、つぎあてをしたり、刺し子で直したりできます。古い布は、雑巾にしたり、バッグにしたりできます。プラスチックリサイクルのマークを見て、プラスチックを分別することも大事ですが、その前に「本当に必要な物か」と考える習慣をつけることがもっと大事です。小学生の皆さんも、おばあちゃんやお母さんと一緒に、古い布で刺し子に挑戦してみてください。難しくありません。針と糸があれば始められます。最初は簡単な直線模様から始めて、だんだん複雑な幾何学模様に挑戦するのも楽しいですよ。こうした小さな行動が、地球を守ることにつながるのです。昔の日本人の知恵は、実は地球を守る最高のお手本だったんですね。プラスチックリサイクルと刺し子・ボロの文化の両方を大切にしながら、皆さんも環境のことを考える習慣を身につけていってください。