みなさんは、壊れたお皿やコップが出てきたときどうしていますか?多くの人はそのままゴミに出してしまうかもしれません。でも、漆塗りと金継ぎという昔から日本にある素晴らしい技術を使うと、壊れたものが本当に美しく生まれ変わるんです。金継ぎというのは、割れたセラミックス※1やお皿を金色の材料でつなぎ合わせる修理方法のことで、今からおよそ五百年前の江戸時代から行われてきました。プラスチックリサイクルと同じように、古いものを新しい形で使い続けることが、地球にとってとても大切なことなんです。壊れたからすぐに捨てるのではなく、もう一度使える形にする。このような考え方は、わたしたちの地球を守るための重要な取り組みなのです。実は、日本の「もったいない」という言葉には、このような大切な思いが込められているんですよ。
金継ぎの素晴らしいところは、割れているところを隠さないということです。通常、割れたお皿は目立たないようにしようと思いますよね。でも金継ぎは反対です。割れた場所に金色の漆を塗ることで、その傷を目立たせて、むしろもっと美しくしてしまうのです。まるで割れた部分が金の線で描かれた絵のように、とても素敵に見えるんですよ。漆塗りというのは、漆という樹液から作られた特別な液体を何度も何度も塗り重ねる技術で、とても丈夫で光沢のある仕上がりになります。時間をかけて丁寧に修理されたお皿は、新しいときよりも温かみがあり、使う人の心も豊かにしてくれます。プラスチックリサイクルでも、古いプラスチックを新しいプラスチック製品に変えていきますが、金継ぎも同じように「壊れたものに新しい命を吹き込む」という考え方です。割れ目が金色に輝くことで、そのお皿はもっと特別で、もっと価値のあるものになってしまうんですよ。実は、このような修理文化は、昔の人たちが限られた資源を大事にしてきた証なのです。
プラスチックリサイクルについて学ぶことも大切ですが、実は一番大事なのは「ものを大事にする気持ち」です。金継ぎされたお皿を見ていると、昔の人たちがどれほどものを大切にしていたかが分かります。壊れても捨てずに、丁寧に修理して、もう一度使う。このような考え方が広がれば、地球に出すゴミを大きく減らすことができます。プラスチックリサイクルも、基本的には同じ考え方です。使い終わったプラスチックを新しい製品に変えることで、新しいプラスチックを作る必要が減り、地球の資源※2を守ることができるんです。みなさんが家にあるおもちゃやペットボトルも、正しくリサイクルすれば、新しい形で生まれ変わるチャンスがあります。実は、みなさんが毎日の生活の中で「このプラスチック、まだ使えるのに」と思って大事にすることが、金継ぎの心と全く同じなのです。金継ぎの美しさから学べる「ものを大事にする心」が、未来の地球を作っていくのです。
では、みなさんは今からどんなことができるでしょうか。まず大事なのは、持っているものを丁寧に使うことです。おもちゃやプラスチック製品が壊れたときは、すぐに捨てるのではなく、修理できないか考えてみましょう。また、プラスチックごみを出すときは、分別をしっかり行うことが大切です。ペットボトルはペットボトル、プラスチック製の容器は容器というように、きちんと分けることで、リサイクル工場の人たちの仕事がとてもやりやすくなります。さらに、家族と一緒に、どんなものがリサイクルされているのか調べてみるのも面白いですよ。金継ぎのように、壊れたプラスチックがどんな新しい製品に生まれ変わるのか知ることで、環境を守ることがもっと身近に感じられるようになるはずです。
※1 セラミックス:陶磁器のこと。お皿やお茶碗などの材料です。
※2 資源:ものを作るときに必要な材料のこと。石油や木、鉱物などがあります。