みなさんは、ペットボトルやプラスチックのおもちゃがどうやってできているか考えたことはありますか?実は、商品を作る人たちは、その商品がどうなるかを、作る前から考えているんです。これを「サーキュラーエコノミー」※1といいます。
例えば、新しいジュースのボトルを作ろうとする会社は、「このボトルはいつか誰かがゴミとして捨てるかもしれない」と想像します。だから、その時に困らないように、作る時点でリサイクル※2しやすい形や材料を選ぶんです。プラスチックリサイクルを成功させるためには、商品を使い終わった後のことを最初から計画しておくことが大切なのです。
もし作った後で「あ、これリサイクルしにくい」と気づいても遅いですよね。商品の設計段階から「どうやってリサイクルするか」を考えることが、実はプラスチックリサイクルの成功の秘けつなんです。だから最初が重要なんですよ。
商品を作る前から考えることで、実際にプラスチックリサイクルが簡単になります。例えば、ラベルが貼られたペットボトルを想像してください。昔は、リサイクルする時にラベルを一枚一枚はがさなければいけませんでした。大変ですよね。
でも今は、あらかじめ「水で簡単にはがせるラベル」を開発したり、「ラベルなしでもボトルの情報がわかるデザイン」にしたりしています。これは最初から「後でリサイクルしやすくしよう」と考えているからこそできるんです。
また、同じ種類のプラスチックだけを使うようにすることも大切です。ペットボトルには「PET」、プラスチックコップには「PP」というように、プラスチックには番号がついていることを知っていますか?違う種類が混ざっていると、リサイクルする時に分ける手間がかかるんです。最初から「リサイクルの時のことを考えて設計する」という考え方が、プラスチックリサイクルを効率的にしているのです。さらに色についても工夫があります。透明なプラスチックは色がついたものより簡単にリサイクルできるので、企業も透明なボトルを選ぶことが多いんですよ。
商品を作る前からリサイクルを考えるのは、単なる工夫ではなく、地球への責任です。毎年、たくさんのプラスチックがゴミになって捨てられています。その多くが海に流れていって、海の生き物に悪い影響を与えています。クジラがプラスチックをくわえてしまったり、ウミガメがプラスチック袋をエサだと思って食べてしまったりすることもあるんです。
だからこそ、企業※3は「もし誰かがこの商品をゴミとして捨てる時に、地球に優しい方法で処理できるようにしよう」と最初から計画するんです。実は、最近ではトウモロコシからできたプラスチックなど、自然にかえりやすい素材の開発も進んでいます。プラスチックリサイクルの成功は、作る人、使う人、リサイクルする人みんなの協力があって初めて成り立ちます。
皆さんも、買い物をする時に「このプラスチックはリサイクルしやすいかな?」と考えるようになると、地球を守る力になるんです。ゴミを出す時に、プラスチックをしっかり洗ってから出したり、色の濃いものと透明なものを分けたりすることも、実は大きな協力になっているんですよ。商品を作る前からリサイクルを考える企業を応援することで、誰もが地球の未来を作る一員になっているんです。
※1 サーキュラーエコノミー:ゴミを減らして、ものを何度も使い続ける経済の仕組み
※2 リサイクル:使い終わった物を集めて、新しい物に作り直すこと
※3 企業:商品を作ったり売ったりしている会社