スーパーで食品トレーを回収している一番大きな理由は、プラスチックリサイクルの中でも食品トレーが再利用しやすい素材だからです。食品トレーは白いプラスチック製品で、実は何度も何度も新しい製品に生まれ変わることができます。今週スーパーで回収された食品トレーは、数ヶ月後には別の食品トレーや、プラスチックの下敷き、文房具、さらには建築資材やカー用品などに変身しているのです。驚くことに、一枚のトレーが完全に新しい製品として復活するまでには、洗浄、細かく砕く、溶かす、そして形を整えるという複数の工程を経ています。プラスチックリサイクルの対象になる品物の中でも、食品トレーは色が統一されていて、汚れも比較的少ないため、回収する側にとって処理しやすい素材なのです。だからこそ、スーパーはわざわざ回収ボックスを用意して、お客さんに協力をお願いしているのです。
食品トレーを回収してプラスチックリサイクルに回すことは、地球の環境を守ることにつながります。新しいプラスチックを作るには、石油という地下にある限られた資源を使う必要があります。しかし、使い終わった食品トレーを回収して再利用すれば、新しく石油を掘り出す必要がなくなるのです。実は、プラスチック製品一つ作るのに必要な石油の量は思った以上に多く、ペットボトル一本作るのにも、その石油をくみ上げるのに必要なエネルギーはかなりのものなのです。また、プラスチックは自然界で分解されるのに数百年かかると言われています。つまり、今日ゴミとして捨てたトレーが、皆さんの孫の孫の時代まで地球に残ってしまうかもしれないということです。さらに、海に流れ出たプラスチックは魚やウミガメなどの海の生き物たちに害を与え、私たちが食べる魚にも微小なプラスチックが含まれるようになってきています。だから、スーパーで食品トレーを回収することは、私たちの大切な地球を守り、海の生き物たちを救う大事な活動なのです。
「たかが食品トレー一つ」と思うかもしれません。しかし、日本中のスーパーで毎日何千枚、何万枚もの食品トレーが回収されています。プラスチックリサイクルは、一人ひとりが小さなことを続けることで、とても大きな力になるのです。例えば、皆さんが毎週一つの食品トレーを回収ボックスに入れたとします。それが日本全国の小学生だけでも何百万個になりますし、家族や大人たちを合わせたら、その数は計り知れません。ある調査によると、日本で一年間に回収される食品トレーは数十万トンにもなり、それによって節約できる石油の量は、ガソリンスタンドで何千万台分のガソリンに相当する量なのです。このように、誰もが簡単にできる行動が集まることで、プラスチックリサイクルが進み、新しい資源を大切に使う社会が作られるのです。スーパーで食品トレーを回収することは、環境のことを考えて行動する習慣を、子どもたちが学べる大切な機会でもあります。皆さんの小さな行動が、地球の未来を変える力を持っているのです。