えんぴつを短くなるまで使い続けることは、単なる節約ではなく、地球の資源を大切にする第一歩です。えんぴつは木を切ってつくられています。短いえんぴつでもまだ書くことができるのに、すぐに捨ててしまうのはもったいないことですよね。資源を最後まで活用することで、これ以上木を切らなくてすむようになります。
また、えんぴつの芯は黒鉛という鉱物でできています。この黒鉛も地球から掘り出される貴重な資源なのです。実は、黒鉛は世界のどこにでも採れるわけではなく、限られた場所でしか取れない貴重なものなのです。短くなったえんぴつを使い切るということは、このような限られた資源を無駄なく活用するという大切な習慣につながります。こうした心がけが積み重なると、プラスチックリサイクルなど他の環境保全の活動にも自然と関心が高まっていくのです。
えんぴつを短くなるまで使うと、捨てるごみの量が減ります。もし多くの人が短いえんぴつを捨てずに使い続けたら、どれだけのごみが減るか想像してみてください。学校全体、町全体、そして日本全体へと広がっていくと、その量は膨大になります。
ごみが減るということは、ごみ処理場の負担も減るということです。ごみ処理にはたくさんのエネルギーが使われています。また、新しい製品をつくる時にもエネルギーが必要です。すでにあるえんぴつを最後まで使うことで、わざわざ新しいえんぴつをつくるためのエネルギーも節約できるのです。このような小さな行動が、地球全体の環境問題を改善するのに役立っています。プラスチックリサイクルの重要性が叫ばれている今だからこそ、あらゆる物を大切に使う習慣が求められているのです。
短くなったえんぴつを最後まで使うために、いくつかの工夫があります。一つ目は「えんぴつホルダー」を使う方法です。えんぴつホルダーに短いえんぴつを装着することで、握りやすくなり、最後の1ミリメートルまで使うことができます。このホルダーは100円ショップなどで手軽に手に入れられますので、ぜひ試してみてください。
二つ目は、短いえんぴつを集めて別の用途に活用することです。短すぎて書くのに使えなくなったえんぴつでも、色えんぴつとして絵を描いたり、工作の材料にしたりすることもできます。また、学校によってはえんぴつを回収して、新しい製品にリサイクル※1する取り組みも行っています。このようなプラスチックリサイクルと同様の考え方で、えんぴつも「もう使えない」と判断する前に、別の活用方法がないか考えてみることが大切です。さらに、短いえんぴつを鉛筆削りの粉として有効活用したり、堆肥にしたりする方法もあるんですよ。
えんぴつを大切に使う習慣は、実は大きな環境活動の入り口なのです。プラスチックボトルやビニール袋など、毎日の生活の中にはリサイクルできるものがたくさんあります。えんぴつを短くなるまで使うという経験を通じて、「物を最後まで大切にする」という気持ちが生まれます。この気持ちを持つと、自分の周りの環境問題にも目を向けるようになり、家族や友達にもその大切さを教えることができるようになるのです。
短いえんぴつを使い切る習慣は、「物を大切にする心」を育てます。この心こそが、環境問題全体を解決するための最も大切な力となるのです。
※1 リサイクル:使い終わった製品を回収して、新しい製品に生まれ変わらせること