パソコンが普通のごみで出せない大きな理由は、中身に危ない物質がたくさん含まれているからです。パソコンの内部を見てみると、金属でできた部品がいっぱいあります。特に注目すべきは「鉛」や「水銀」といった有害物質※1です。
これらの物質が土や水に混ざってしまうと、環境が汚れてしまい、そこに住む動物や植物に悪い影響を与えてしまいます。普通のごみとして焼却炉で燃やされると、これらの物質が空気中に出てきて、みんなが吸う空気が汚れてしまう危険があるのです。
実は、パソコンの基板に付いている部品の中には、小さな電池のような役割をする「ボタン電池」が使われていることもあります。この電池が壊れて液が漏れると、さらに危険が増します。だからこそ、パソコンは特別な方法で処理する必要があるのです。
実は、パソコンの中には「金」や「銀」といった貴重な金属が使われています。これらは新しい製品を作るときに大切な資源になります。プラスチックリサイクルと同じように、パソコンも正しく分解することで、使える部品を取り出すことができるのです。
パソコンを普通のごみとして捨ててしまうと、こうした貴重な資源がもったいなく失われてしまいます。驚くかもしれませんが、古いパソコン1台から取り出せる金の量は、金鉱石から採掘する場合と比べて、とても効率的なのです。正しい施設※2で処理することで、これらの資源を新しい製品作りに活用できるようになります。
つまり、パソコンの回収は環境を守るだけでなく、限られた資源を大切に使うということにもつながるのです。このような活動を「都市鉱山」と呼ぶ人もいます。これは、捨てられた製品の中に眠っている資源を、新しい鉱山のようにみなそうという考え方なのです。
日本には「資源有効利用促進法」という法律があります。この法律は、パソコンやテレビなどの電化製品を勝手に捨ててはいけないと決めています。メーカー※3が責任を持って回収・処理することが義務付けられているのです。もしパソコンを普通のごみとして出してしまうと、それは法律を破ることになってしまいます。
正しい方法は、パソコンを買った店やメーカーに連絡して、専門の回収サービスを使うことです。多くのメーカーでは、古いパソコンを送ると無料で回収してくれるサービスを行っています。また、学校で古くなったパソコンがあれば、学校の先生に相談すれば、学校全体で回収業者に渡すこともできます。このルールがあるおかげで、パソコンが安全に処理され、プラスチックリサイクルを含めた資源のリサイクルが実現できているのです。
パソコンのリサイクルは、大人や企業だけの問題ではありません。小学生のみんなも、家の古いパソコンやタブレットがあれば、親御さんに相談して正しい方法で処理するように心がけることができます。また、これからパソコンを大切に使うことで、できるだけ長く使い続けることも、すごく大切なリサイクルの一つなのです。毎日のプラスチックリサイクルと同じように、電子機器のリサイクルについても考えることで、地球の環境を守る力になるのです。
※1「有害物質」:生き物の体に悪い影響を与える物質
※2「施設」:建物や設備のこと
※3「メーカー」:製品を製造・販売している会社