# プラスチックリサイクルについて学ぼう!
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プラスチックって、私たちの生活の中にたくさんありますよね。ペットボトル、買い物袋、おもちゃ、文房具…数えきれないほど。便利で丈夫なプラスチックですが、実は大きな問題があります。
プラスチックは自然に返らないんです。ごみとして捨てられたプラスチックは、何百年もの間、地球の中に残り続けます。すると、海や山がプラスチックでいっぱいになってしまいます。動物たちがプラスチックを食べてしまって、かわいそうなことになることもあります。
だから、一度使ったプラスチックをもう一度使える形に変える作業、つまり「リサイクル」がとても大切なんです。リサイクルすることで、プラスチックを何度も何度も使い続けることができます。新しいプラスチックをわざわざ作る必要がなくなるので、地球にやさしいんですよ。
日本には「資源有効利用促進法」という法律があります。これは、使い終わったものをもう一度使えるようにしましょう、という決まりです。プラスチックはこの法律で、ちゃんとリサイクルしなくちゃいけないものとして決められています。つまり、プラスチックのリサイクルは、法律でも大切だと認められているんです。
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では、実際にプラスチックはどのようにしてリサイクルされているのでしょう?まずは、おうちでできることから説明しますね。
みなさんが家で使い終わったプラスチックは、まず分別※1して出します。ペットボトルはペットボトル、買い物袋はビニール袋、というように種類ごとに分けるんです。この分別が、すごく大切な第一歩なんです。
分別されたプラスチックは、回収車に集められて、リサイクル工場に運ばれます。そこで、汚れを洗い流したり、細かく切ったりします。次に、溶かしたプラスチックを新しい形に整えます。するとどうなると思いますか?ペットボトルが新しいペットボトルになったり、フリース※2というあたたかい服になったり、公園のベンチになったりするんです。
リサイクルには大きく分けて三つの種類があります。一つ目は、同じものに生まれ変わるパターン。ペットボトルがペットボトルになるやつです。二つ目は、別のものに生まれ変わるパターン。フリースやベンチになるやつですね。三つ目は、エネルギーに変わるパターンです。プラスチックを燃やして、電気や熱を作ります。
資源有効利用促進法では、企業※3もプラスチックをちゃんとリサイクルすることが義務※4づけられています。新しい商品を作った企業が、その商品が使い終わったあとの責任も持つんです。こうすることで、プラスチックが有効に何度も何度も活用されるようになっています。
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プラスチックのリサイクルを成功させるためには、みなさんの協力がすごく重要です。何か難しいことを頑張るわけじゃありません。毎日、簡単にできることばかりです。
一番大切なのは「分別」です。おうちのルール通りに、プラスチックを正しく分けて出しましょう。汚れたものはさっと洗ってから出すこともポイントです。汚れたままだと、リサイクル工場で大変になってしまいます。
二番目に大切なのは「減らす」ことです。プラスチックをなるべく使わない工夫をしてみましょう。買い物に行くときは、自分たちの袋を持っていく。飲み物は、できるだけペットボトルではなく、水筒に入れて持ち歩く。こうした小さな工夫が、プラスチック削減※5に役立ちます。
三番目は「知ること」です。プラスチックリサイクルについて、もっともっと学べばいいんです。友達に教えたり、おうちの人と話し合ったりすれば、みんなの意識が高まります。
資源有効利用促進法という法律まで作られているほど、プラスチックのリサイクルは大切なテーマです。環境問題※6は、大人だけの課題じゃありません。みなさん小学生も、今からできることを実践することで、地球の未来を守るヒーローになることができるんです。
正しい分別をすることは、実はすごく簡単で、それなのに地球を救える素晴らしい行動なんですよ。
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※1 分別…ごみを種類ごとに分けること
※2 フリース…化学繊維でできた、ふわふわであたたかい素材
※3 企業…たくさんの人で協力して、商品やサービスを作って売っている組織
※4 義務…必ずやらなければいけないこと
※5 削減…量を減らすこと
※6 環境問題…地球の環境を悪くしてしまう困った出来事