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日本のプラスチックリサイクル技術は本当に世界一?国際比較で見えた意外な真実

# 日本のPCR技術は世界一?国際比較してみよう

## H2 ポイント1:PCR技術(※1)って何?日本の得意なところ

みなさんは、プラスチックがどうやってリサイクルされているか知っていますか?PCR技術というのは、「使い終わったプラスチック製品をもう一度使える状態に変える技術」のことです。

日本はこのPCR技術がとても得意です。なぜかというと、日本の職人さんたちは「ものを大切にする心」を昔からずっと持っているからです。ゴミを分ける習慣も、世界の中でも特に上手です。

PCR技術で大事なのは、「使ったプラスチックがきれいに分ける」という第一歩です。この段階を日本は世界で一番上手にやっています。たとえば、ペットボトルやプラスチックの食器など、いろいろな種類のプラスチックを正確に仕分けする技術があります。

しかし、ここで大切なポイントがあります。PCR技術が「世界一」だと言い切ることは、実は難しいのです。国によって「どんなプラスチックをリサイクルするか」「どのくらい新しく生まれ変わらせるか」という目標が違うからです。

## H2 ポイント2:ポストコンシューマリサイクルという新しい考え方

「ポストコンシューマリサイクル」という言葉を聞いたことがありますか?これは「お店で売られた商品を、お客さんが使い終わったあとで、もう一度リサイクルする」という意味です。簡単に言うと「使ったあとの回収とリサイクル」ですね。

ポストコンシューマリサイクルは、世界中で今、とても注目されています。理由は、プラスチックのゴミが海や山に増えすぎているからです。

日本はこのポストコンシューマリサイクルの分野で、確かに進んだ技術を持っています。例えば、ペットボトルから新しいペットボトルを作る技術や、古い洋服から新しい布を作る技術などです。でも、アメリカやドイツなどの国も、この分野で頑張って技術を高めようとしています。

日本の強いところは、プラスチックを「新しいプラスチック製品」に変え直す技術です。でも弱いところもあります。それは、リサイクルしたプラスチックを使う人や会社が、まだ少ないということです。良い技術があっても、それを使う人がいなければ、意味がないですよね。

## H2 ポイント3:世界とくらべると、日本はどこで勝っている?どこで負けている?

日本がすごいところは「回収のシステム」です。学校のように、プラスチックゴミを分ける場所がはっきり決まっていて、みんなで協力する仕組みが作られています。

それでは、他の国は?アメリカは「大きな工場で、すごく速くプラスチックを処理する技術」が得意です。ヨーロッパの国々は「新しいプラスチック製品ではなく、別のものに変える技術」が得意です。例えば、古いプラスチックを道路に変えてしまう技術があります。

ここが大事なポイントです。「世界一」というのは「何が得意か」で変わるということです。数をたくさん処理することが得意な国もいれば、きれいに処理することが得意な国もあります。

ポストコンシューマリサイクルの分野では、日本はまだ「お客さんが使ったプラスチックを、もう一度商品にする」という面では進んでいますが、「そのリサイクル製品をみんなが買う」という面では、まだ発展途上国なのです。

つまり、日本のPCR技術が「世界一」かどうかは、「何を目標にしているか」で答えが変わります。でも確実に言えることは、日本は世界でもトップクラスの国だということです。

※1 PCR技術:Post Consumer Recycleの頭文字をとった言葉で、使い終わったプラスチック製品を新しい製品に生まれ変わらせる技術のことです。