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プラスチックは何度も生まれ変わる!家庭から工場までのリサイクルの旅で地球を守ろう

# PCR原料の運搬方法~家庭から工場までの道のり~

## H2: ポイント1 家庭で使ったプラスチックが集められる仕組み

みなさんが毎日使っているペットボトルやプラスチック製品は、使い終わったあとどこへ行くか知っていますか?

プラスチックリサイクルの第一歩は、みなさんの家庭から始まります。お家で使い終わったペットボトルやプラスチック容器は、ゴミとして出されます。それが収集車に集められて、リサイクル施設に運ばれるんです。

実は、ここで大事なポイントがあります。**ポストコンシューマリサイクル※1**という言葉があります。これは、皆さんが実際に使って、不要になったプラスチックをもう一度生まれ変わらせることなんです。つまり、家庭から出されたプラスチックが、新しい製品に生まれ変わるプロセスなんですね。

最初の運搬では、集められたプラスチックは大きなトラックで、町の回収ポイントに集められます。その後、さらに大きなトラックや電車を使って、より大きな処理施設へ運ばれていくんです。この時点では、プラスチックがばらばらのままなので、工夫して運ばないと、風で飛んだり、散らかったりしてしまいます。だから、プラスチックは圧縮される※2 ことがあります。圧縮とは、ぎゅーっと押しつぶして、小さくまとめることです。こうすることで、たくさんのプラスチックが一度に運べるようになるんですよ。

## H2: ポイント2 リサイクル工場に着くまでの運搬ルート

さて、集められたプラスチックは、色々なルートで工場へ運ばれていきます。

まず、プラスチックが最初に集められるのは、**選別施設※3**という場所です。ここは、異なる種類のプラスチックを見分けて、分類する場所です。ペットボトルとプラスチック容器など、種類によって別々に分けられるんです。選別施設でのこの作業は、ポストコンシューマリサイクルを成功させるために、とても大切な段階なんです。正しく分類されないと、後で生まれ変わったプラスチックの質が良くならなくなってしまいます。

選別が終わったプラスチックは、今度は専用のコンテナ※4に詰め込まれます。このコンテナは大きな金属の箱で、トラックや電車に積み込みやすくするためのものです。プラスチックが湿らないようにするため、屋根が付いているコンテナを使うこともあります。

運搬の方法は、距離によって変わります。近い距離ならトラック、遠い距離なら電車や船を使うこともあります。これは、環境に優しいプラスチックリサイクルを進めるための工夫なんです。トラックを何台も使うより、一度に大量に運べる電車を使った方が、ガソリンを節約できるからです。運搬の過程で、プラスチックが汚れないように気をつけたり、温度が変わらないようにしたりすることも大事なんですよ。

## H2: ポイント3 工場に到着してから新しい製品に生まれ変わるまで

プラスチックが工場に到着すると、いよいよ生まれ変わりの時間がやってきます。

まず工場では、プラスチックをきれいに洗う作業が行われます。ゴミが付いていたり、汚れていたりするので、丁寧に洗い流すんです。次に、プラスチックは細かく砕かれます。これを**粉砕※5**と言います。小さな粒のようにされたプラスチックは、加熱※6されて、とろとろの液体のような状態にされます。

ここからが、ポストコンシューマリサイクルの真価が発揮される部分です。この液体状のプラスチックを型に流し込んで固めることで、新しいペットボトルになったり、プラスチック繊維になったり、様々な製品に変身するんです。例えば、古いペットボトルが、新しいペットボトルに。古いプラスチック容器が、洋服の繊維に。こんなふうに、プラスチックは何度も生まれ変わることができるんですね。

この全てのプロセスが、環境を守るための大切な活動です。皆さんが丁寧にプラスチックを分別することで、運搬から工場での処理まで、すべてが上手くいくようになるんですよ。

### 注釈
※1 **ポストコンシューマリサイクル**:使い終わった商品をリサイクルすることの総称です。
※2 **圧縮**:ぎゅっと押しつぶすこと。
※3 **選別施設**:色々なプラスチックを見分けて分ける場所。
※4 **コンテナ**:大きな運搬用の箱。
※5 **粉砕**:細かく砕くこと。
※6 **加熱**:温かくすること。