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アメリカのリサイクル事情:州ごとに異なるルールと面白い取り組み

アメリカのリサイクル事情:州ごとに違うルール

1. リサイクルの基本ルールは州によって異なる

アメリカでは、リサイクルのルールが州や地域によって違います。これは、日本の資源有効利用促進法のような全国共通のルールがないからです。例えば、ある州ではペットボトルのキャップを外してリサイクルに出す必要がありますが、別の州ではキャップをつけたままでOKなこともあります。

また、リサイクル可能なプラスチックの種類も州によって違います。アメリカでは、プラスチックに1から7までの番号がついていて、その番号でどんな種類のプラスチックかがわかるようになっています。でも、どの番号のプラスチックをリサイクルできるかは、州や地域によって違うんです。

だから、アメリカに住んでいる人や旅行に行く人は、その場所のリサイクルルールを必ず確認する必要があります。これは少し面倒かもしれませんが、環境を守るためには大切なことなんです。

2. デポジット制度を導入している州がある

アメリカの中には、飲み物の容器にデポジット制度を導入している州があります。デポジット制度というのは、飲み物を買うときに容器の代金も一緒に払って、後でその容器を返すとお金が戻ってくる仕組みのことです。

例えば、ミシガン州では、飲み物の缶やペットボトルを買うときに、1本につき10セント(日本円で約15円)を余分に払います。そして、飲み終わった後にその容器をスーパーマーケットなどにある回収機に持っていくと、10セントが返ってくるんです。

この制度があると、人々はお金が戻ってくるからリサイクルしようという気持ちになります。そのおかげで、デポジット制度がある州では、飲み物の容器のリサイクル率がとても高くなっています。

3. リサイクル教育と啓発活動の重要性

アメリカでは、リサイクルのルールが複雑なので、人々にそのルールを教えることがとても大切です。多くの州や地域では、学校でリサイクルについて教えたり、地域のイベントでリサイクルの大切さを伝えたりしています。

例えば、カリフォルニア州のサンフランシスコ市では、「ゼロ・ウェイスト」という目標を掲げています。これは、ごみを全くなくそうという意味です。この目標を達成するために、市では子どもたちにリサイクルの大切さを教える教育プログラムを行っています。

また、多くの州では、リサイクルのやり方を説明したパンフレットを各家庭に配ったり、インターネットで情報を公開したりしています。中には、スマートフォンのアプリを使って、どの物をどうやってリサイクルすればいいかを簡単に調べられるようにしている州もあります。

このように、アメリカではリサイクルのルールが州によって違うので、それぞれの場所に合わせた教育や情報提供が行われています。これは、日本の資源有効利用促進法のような全国共通のルールがないからこそ、必要なことなのです。

リサイクルは、地球の環境を守るためにとても大切です。アメリカの事例から、ルールをしっかり理解して、みんなで協力することの重要性がわかりますね。私たち一人一人が、リサイクルについてよく学び、実践することで、きれいな地球を未来に残すことができるのです。