みなさんが使い終わったプラスチック製品は、ポストコンシューマリサイクル(使用済み製品のリサイクル)として工場に運ばれます。まず最初に、プラスチックを種類ごとに分ける機械があります。
この機械は、光を使ってプラスチックの種類を見分けます。例えば、ペットボトルやお菓子の袋、おもちゃなど、いろいろな種類のプラスチックが混ざっていても、それぞれを正確に分けることができるんです。
分別された後は、同じ種類のプラスチックごとにまとめられます。これは、同じ種類のプラスチック同士でないと、うまくリサイクルできないからです。
次に登場するのは、プラスチックを小さく砕く機械です。この機械は、大きな刃(はがね)がついていて、プラスチックを小さなかけらにします。
なぜ小さくするのかというと、次の工程で溶かしやすくするためです。大きいままだと溶けにくいので、小さくしておくことで、次の工程がスムーズに進みます。
この機械は、とても力が強くて、硬いプラスチックでも簡単に砕いてしまいます。砕かれたプラスチックは、小さな粒々のようになります。
最後に使われるのは、プラスチックを溶かして新しい形にする機械です。この機械は、高い温度でプラスチックを溶かします。
溶けたプラスチックは、まるでクリームのようにとろとろになります。そして、型に流し込んで冷やすと、新しい形のプラスチック製品になるんです。
例えば、ペットボトルを溶かして、新しいペットボトルや洋服の材料にしたり、おもちゃのプラスチックを溶かして、新しいおもちゃや文房具にしたりします。
このように、ポストコンシューマリサイクルでは、使い終わったプラスチック製品が新しい製品に生まれ変わります。みなさんが使っているプラスチック製品の中にも、リサイクルされたものがたくさんあるかもしれませんね。
プラスチックをリサイクルすることで、新しいプラスチックを作るための石油を節約できたり、ゴミを減らしたりすることができます。だから、使い終わったプラスチック製品は、きちんと分別してゴミに出すことが大切なんです。
みなさんも、プラスチック製品を使い終わったら、リサイクルに出すことを忘れずにしてくださいね。そうすることで、地球にやさしい行動ができるんです。