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みなさんは毎日、ペットボトルやプラスチックの袋を使っていますね。これらのプラスチックは便利ですが、使い終わった後、どこへ行くのか考えたことがありますか?実は、プラスチックの使い方と処理の仕方が、世界中の環境に大きく影響しているんです。今日は、国際的な資源循環協力※1について、プラスチックリサイクルを通して学んでいきましょう。
プラスチックは軽くて丈夫なので、世界中の人々が毎日のように使っています。けれど、プラスチックはごみになると、なかなか土に返らないという大きな問題があります。土に返らないというのは、細かく分解されるのに数百年かかるということです※2。
海に流れ着いたプラスチックは、魚やクジラなどの海の生き物の体に入ってしまい、苦しめることになります。日本で出たプラスチックごみが、となりの国や遠い国へ運ばれることもあります。だからこそ、プラスチックをどう処理するかは、日本だけの問題ではなく、世界全体の問題なのです。
日本の法律に「資源有効利用促進法」という大切なルールがあります。これは、プラスチックなどの資源※3を無駄にせず、何度も何度も使い続けようという考え方に基づいた法律です。この法律に沿って、世界中の国々が協力し合って、プラスチックリサイクルに取り組んでいるのです。
プラスチックリサイクルは、一つの国だけでは解決できません。だから、いろいろな国が力を合わせて、同じルールを作ったり、技術を教え合ったりしています。これが「国際的な資源循環協力」です。
例えば、ある国で新しいリサイクル技術が開発されたら、その知識を他の国に教えます。そして、みんなが同じ方法でプラスチックを処理することで、より効率的にリサイクルできるようになります。アジアやヨーロッパ、アメリカなど、世界中の国が一緒に研究や勉強をしているのです。
また、資源有効利用促進法の考え方は、日本だけのものではなく、世界中で大切にされている考え方です。使い終わったプラスチック製品を新しい製品に変える工場では、多くの国から技術者が来て、学んでいます。
世界中の大人たちが協力してくれていることは素晴らしいことですが、みなさんにも協力できることがあります。それは、プラスチックを正しく分別※4して出すことです。
毎日、家庭で出るプラスチックごみ。ペットボトル、プラスチック容器、袋など、種類がたくさんあります。これらを正しく分けて出すことで、リサイクル工場での作業がぐんと楽になります。分別がしっかりしていないと、せっかくのリサイクルが上手くいかなくなってしまうのです。
さらに、プラスチック製品を使う前に「本当に必要かな?」と考えることも大切です。買い物のときに、マイバッグを持っていく。ペットボトルではなく、水筒を持ち歩く。こういう小さな工夫が、実は世界中に広がっていくのです。
資源有効利用促進法が目指す「資源を大切にする」という気持ちは、みなさんの毎日の行動から始まるのです。
プラスチックリサイクルは、日本の大人たちと、世界中の大人たちが協力して進めている大きな取り組みです。でも、忘れてはいけません。その成功には、みなさんのような次の世代の力が必ず必要なのです。プラスチックを正しく分別する。無駄なプラスチックを減らす。こういう小さな行動が、世界の環境を守ることにつながっています。今日から、みなさんも国際的な資源循環協力の一員です。一緒に、きれいな地球を守っていきましょう。
※1 国際的な資源循環協力:複数の国が力を合わせて、使い終わった物を新しい物に作り直す取り組みのこと。
※2 分解される:細かく小さくなっていくこと。プラスチックが完全に土に返るには、とても長い時間がかかります。
※3 資源:物を作るための材料のこと。プラスチックなどの貴重な素材を指します。
※4 分別:ごみの種類ごとに分けることです。リサイクルをするときに、とても大切な作業です。
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