みなさんは、車が古くなってもう使えなくなったらどうなると思いますか?実は、車には「自動車リサイクル法」という決まりがあって、できるだけ多くの部品を再利用するようになっているんです。
これは、「資源有効利用促進法」という大切な法律の一部で、限りある資源を大切に使おうという考えから生まれました。車には、鉄やアルミニウム、プラスチックなど、たくさんの素材が使われています。これらを上手にリサイクルすることで、新しい車を作るときに必要な資源を節約できるんです。
例えば、車のボディに使われている鉄は、溶かして新しい鉄製品に生まれ変わります。タイヤのゴムは、遊び場の床材になったりします。このように、車の多くの部分が別の形で再利用されているんですよ。
では、古くなった車はどのようにリサイクルされるのでしょうか?大まかな流れを見てみましょう。
1. まず、車を解体工場に持っていきます。
2. そこで、エンジンやタイヤなど、まだ使える部品を取り外します。
3. 次に、油や冷媒(注釈:エアコンの中の冷たくする液体)などの液体を抜き取ります。
4. そして、車体を細かく砕いて、鉄やアルミニウム、プラスチックなどに分けます。
5. 分けた素材ごとにリサイクル工場に送られ、新しい製品の材料になります。
この過程で、資源有効利用促進法の考え方が活かされています。つまり、できるだけ多くの部分を再利用して、新しい資源の使用を減らそうというわけです。
車には、たくさんのプラスチック部品が使われています。ダッシュボード(運転席の前の板)やバンパー(車の前後の出っ張った部分)、シートなどがそうです。
プラスチックのリサイクルは少し難しいのですが、とても大切です。なぜなら、プラスチックは石油から作られていて、そのまま捨ててしまうと環境に悪い影響を与えてしまうからです。
プラスチックのリサイクル方法はいくつかあります:
1. 材料リサイクル:プラスチックを溶かして、新しい製品を作ります。
2. ケミカルリサイクル:プラスチックを化学的に分解して、新しいプラスチックの原料にします。
3. サーマルリサイクル:プラスチックを燃やして、その熱を利用します。
資源有効利用促進法では、このようなプラスチックのリサイクルも推進しています。車のプラスチック部品も、可能な限りリサイクルされるようになっているんです。
例えば、バンパーのプラスチックは、リサイクルされて新しい車の部品になったり、文房具や日用品になったりします。シートの布地は、断熱材(注釈:家の中を暖かく保つ材料)になることもあります。
このように、車のリサイクルは、資源を大切に使い、環境を守るためにとても重要なんです。みなさんも、物を大切に使って、できるだけリサイクルすることを心がけてくださいね。そうすることで、みんなで地球を守ることができるんです。