みなさんが飲み終わったペットボトルは、どうなるか知っていますか?実は、多くのペットボトルが新しいペットボトルに生まれ変わっているんです。これを「ポストコンシューマリサイクル」と呼びます。難しい言葉ですが、簡単に言うと「使い終わった物を再利用すること」です。
まず、飲み終わったペットボトルは回収されます。スーパーやコンビニの回収ボックスや、学校での回収などがあります。集められたペットボトルは、リサイクル工場に運ばれます。
工場では、ペットボトルを色や材質ごとに分けます。透明なボトル、色つきのボトル、キャップやラベルなど、それぞれ別々に分けられます。この作業は、人の手と機械を使って丁寧に行われます。
分けられたペットボトルは、きれいに洗われます。中に残っている飲み物や、ラベルののりなどをしっかり落とします。きれいになったペットボトルは、次に細かく砕かれます。
砕かれたペットボトルは「フレーク」と呼ばれます。フレークは小さな破片のことで、雪のようにふわふわしています。このフレークがリサイクルの重要な材料になります。
フレークは、もう一度洗われて乾かされます。これで、新しいペットボトルを作る準備が整います。
きれいになったフレークは、高温で溶かされます。溶けたプラスチックは、型に入れられて新しいペットボトルの形に作り変えられます。
この過程で、リサイクルされたプラスチックと新しいプラスチックを混ぜることがあります。これは、強度を保つためです。でも、できるだけリサイクルされたプラスチックを多く使うように工夫されています。
最後に、できあがったペットボトルは検査されます。安全で清潔かどうか、形に問題がないかなどをチェックします。合格したペットボトルは、飲み物を入れる工場に送られます。
このようにして、みなさんが飲み終わったペットボトルは、新しいペットボトルに生まれ変わるのです。これがポストコンシューマリサイクルの流れです。
リサイクルされたペットボトルを「PCRペットボトル」と呼びます。PCRは「Post-Consumer Recycled」の略で、「使用済みのものをリサイクルした」という意味です。
ポストコンシューマリサイクルは、地球環境を守るためにとても大切です。新しいプラスチックを作るよりも、エネルギーを節約でき、ごみも減らせます。
みなさんも、ペットボトルを捨てるときは、リサイクルボックスに入れるようにしましょう。そうすることで、新しいペットボトルに生まれ変わる手助けができるのです。また、ペットボトルを使い終わったら、中をすすいでキャップとラベルを外すと、もっとリサイクルしやすくなります。
ポストコンシューマリサイクルは、みんなで協力することで成り立ちます。一人ひとりの小さな行動が、大きな力になるのです。ペットボトルを正しくリサイクルすることで、地球にやさしい生活を心がけましょう。