みなさんの身の回りにはたくさんのプラスチック製品がありますね。おもちゃやペットボトル、食品の包装など、プラスチックは私たちの生活に欠かせないものになっています。でも、使い終わったプラスチックをそのまま捨ててしまうと、自然環境に悪い影響を与えてしまいます。
プラスチックは分解されるのに何百年もかかることがあります。そのため、海や川に捨てられたプラスチックごみは、魚や鳥、亀などの動物たちに危険を及ぼします。動物たちがプラスチックを食べ物と間違えて飲み込んでしまったり、からまったりして命を落とすこともあるのです。
また、プラスチックを作るには石油が必要です。石油は地球の中から掘り出すものですが、いつかはなくなってしまう資源です。だから、使い終わったプラスチックを再利用することで、新しいプラスチックを作るための石油を節約することができるんです。
プラスチックをリサイクルするには、まず正しく分別することが大切です。家庭で出るプラスチックごみは、大きく分けて「容器包装プラスチック」と「プラスチック製品」の2種類があります。
容器包装プラスチックは、食品トレーやペットボトル、お菓子の袋などです。これらは軽く水ですすいでから、決められた日に出します。プラスチック製品は、おもちゃや文房具、ハンガーなどのかたいプラスチックでできたものです。これらは「燃えないごみ」として出すことが多いです。
集められたプラスチックは、リサイクル工場に運ばれます。そこで種類ごとに分けられ、細かく砕かれて洗浄されます。そして、熱で溶かして新しい形に作り変えられるのです。
例えば、ペットボトルからは繊維(せんい)が作られ、Tシャツやカーペットになったりします。食品トレーは再び食品トレーに生まれ変わることもあります。プラスチック製品は、プランターや文具、ベンチなどに姿を変えることがあります。
プラスチックリサイクルを進めるために、私たちにもできることがたくさんあります。
まず、使い捨てのプラスチック製品をなるべく使わないようにしましょう。お買い物に行くときは、エコバッグを持っていくのがおすすめです。使い捨ての袋をもらわないで済みますね。
次に、プラスチック製品を大切に使うことです。おもちゃや文房具は丁寧に扱って長く使いましょう。壊れても修理できるものは直して使うのも良いですね。
そして、使い終わったプラスチックは正しく分別して捨てることが大切です。汚れているものは軽く水ですすいでから出しましょう。きれいに分別されたプラスチックは、リサイクルしやすくなります。
学校や地域で行われるリサイクル活動に参加するのも良い方法です。みんなで協力すれば、たくさんのプラスチックをリサイクルできますよ。
最後に、プラスチックリサイクルについて学んだことを、家族や友達に教えてあげましょう。みんなで知識を共有することで、より多くの人がプラスチックリサイクルの大切さを理解し、行動できるようになります。
一人ひとりの小さな行動が、きれいな地球を守ることにつながるのです。みなさんも、プラスチックリサイクルに挑戦してみませんか?